新番組を事前にチェックするというマメさがないので、よく面白そうな作品の第一話を見逃す。今期は早速「光る君へ」「うる星やつら」「牙狼」等の第一話を見逃した。後からでも視聴できるサービスが色々あって助かる。バーンブレイバーンもその一つだった。
Twitter(X)の情報で「おっ、久々の勇者シリーズ?」と興味を持ったが、皆様の反応がどうもおかしい。これはぜひ見なくては。
第一話「待たせたな、イサミ!」
パイロットが搭乗して操作する人型の戦闘兵器(通称TS)が一般的になった近未来、という設定。
各国がハワイのオアフ島に集結し軍事演習をしている。日本からは主人公のアオ・イサミを含む陸上自衛隊が参加していた。
ハワイの青空の下、ゲーム感覚で演習をこなす軍人達。そこへ未知の敵が現れ、本物の攻撃を受け地上は地獄絵図と化す。
実戦になった途端、今までのクールで怖いもの知らずな態度から一変、恐怖にひきつるイサミ。彼の背景に何があるのか。
それでも仲間を助けようとするイサミのピンチに、言葉を喋るロボットが現れた!
ここから先、今までのリアルSF系からガラッと雰囲気が変わるのに笑った。テーマソング!バーンバンバンバンバーンて!(笑)勇者シリーズ始まった!!
ロボは好きだがミリタリーには興味がないので正直前半はちょっと退屈だったのだが、この落差を作るための演出だったと思うとすごい。温度差に情緒がおかしくなる。
なぜかイサミのことを知っているブレイバーン、イサミの質問を無視して自己紹介。人の話を聞かない系ロボ。
最後に王道ロボットアニメ的なオープニングテーマが流れる。
うん、見返すとここまではまだマトモだった。
第二話「イサミィーーッ!そろそろだよな、イサミィーーッ!!」
ブレイバーンと共に敵を撃退したイサミだったが、ヒーロー扱いどころか軍に拘束され厳しい尋問を受ける。
一方その間に司令官達と話すブレイバーン。
敵は無機物から進化したディスドライブズ。目的は地球人類の抹殺であり、ブレイバーンは彼らと戦うためにやってきた。
ここまででシリアスパート終了。
状況説明が終わり、イサミの名前が出た途端興奮するブレイバーン。
「そうだ、君たちも是非聞いてほしい。私とイサミの物語を。Chapter1。出会い、そして結ばれる二人…」
一方的に長々とイサミへの熱い想いを語り続けるブレイバーンにうんざりする一同。司令官たちの気まずそうな困り顔www
拷問を受けているイサミにも「あいつおまえの話しかしてないらしいぞ」と伝わっていて笑った。この一連の流れ、大好き。
他のヒーローものによくある、「誰かを助けたいと願う主人公の強い気持ちに引き寄せられて」奇跡が起こったわけではなく、個人的な欲求が強すぎる。
そこへ再び敵襲が。敵キャラのスペルビア、どこかのトランスフォーマーみたい。
イサミへの伝言を頼みながら、キングの返事は聞かず途中でぶった切るブレイバーンに笑った。答えは聞いてない☆
ブレイバーンの声優は鈴村健一さん!
落ち着いたかっこいいヒーロー声で、真面目におかしいセリフを発してくれて最高。
アメリカ兵のルイス・スミスによりブレイバーンのもとへ連れて行かれるイサミだが、乗るのを拒む。
ヒーロー願望のあるスミスが自分がブレイバーンに乗って戦うと名乗り出て、キラキラいい雰囲気になったと思いきや「生理的にムリ」とブレイバーンから拒否される。
表情を変えず「生理的に」と復唱するスミスの反応に笑った。ひどい。
こんな仕打ちを受けながら、イサミを説得してブレイバーンに乗せるスミス。いい人。
イサミが乗り込んだ途端強くなるブレイバーン。消滅するイサミの服。
無愛想でクールなイサミが、押しかけ女房ロボに振り回されてキャラ崩壊する様が面白かった。
そして謎のエンディング曲。
雨に打たれるイメージ映像…と思ったらスミスが、曲に合わせてそのまま歌い出したのに吹いた。イサミも同様。
さらに歌いながらバッと脱ぎだす二人。ドアップになる裸の胸筋。なんのミュージカル!?
勇者ロボが変態
とにかくブレイバーンのイサミに対する度を越した好意が見どころ。大きすぎる感情(特に性愛が絡むもの)というのは見る者の心を揺さぶる。セリフもいちいち意味深でいかがわしい。
「本能が告げたんだ。彼を私の中に乗せたいと。イサミはそんな私の気持ちに応えてくれた。私の中に入ってくれた」
「私の動力源は熱いパトスではち切れんばかりだった」
「イサミが操縦桿を上下に動かすたび、私も上下する。まさに、二人で一人だったんだ」
相当気持ちよかったらしい。
巨大ロボとパイロットのカップルならではのプレイ感があってすごくいい。
すまない、産卵中に
EDを挟んでのラスト、ウミガメがあちこちにいる夜の浜辺でくつろぐ軍人達。
一人歩き出したスミス、何かにつまずく。
「すまない、産卵中に…」
相手がウミガメだと勘違いしてのセリフだが、彼のまっすぐで爽やかなキャラを表していて、笑いながら関心した。
第一話の「ヒーローになりたかった」というモノローグもスミスだし、選ばれなかった明るく勇敢な正統派ヒーローがどうなっていくのか、イサミとは別の意味で気になる。
勇者シリーズではない
ここまで自然に勇者ロボと言っていたが、これはそもそも勇者シリーズなのか?
タイトルやロゴは明らかにそれっぽく、監督も勇者シリーズに携わっていたロボットアニメ界の巨匠・大張正己氏だが、制作はウマ娘等で有名なCygames。勇者シリーズといえばサンライズで、その中にブレイバーンの名前はない。
…本気のパロディだ!!
そこが一番すごいかも。震えた。
続きがとても楽しみである。
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