健康診断で便潜血が陽性だった。
この場合、考えられるパターンは３つ。
①単に肛門が切れて出血
②大腸内にポリープがある
③大腸がん
①は心配なし、②なら早めの発見で大腸がんを防げる。③でないことを祈りつつ、精密検査を受けることにした。
検査前日にすること
朝食～夕食は食物繊維の少ない、消化のよい食事をとる。夕食は19時までに済ませる。
夕食後に下剤ピコスルファートナトリウムを500mlの水に入れて飲む。ほぼ無味無臭。
1回目で半分飲み、その2時間後に残りの半分を飲むのだが、帰宅時間が遅かったので23時半頃から早めに飲み切る。（外出先で漏らしたくないので、帰宅してから飲んだ）
早朝4時頃にトイレに目が覚めた。
検査当日 絶食＆モビプレップ
検査当日は検査が終わるまで絶食。
そして検査前にまた別の下剤モビプレップを飲んで腸をきれいにする。
粉末の溶剤が入ったビニールのパックに水2リットルを入れ、よく混ぜたものを準備する。それ＋普通の水1リットル、計3リットルの水分を4時間かけてゆっくり飲んでは下から出す。自宅から病院への移動時間もあるので5時間前、朝9時頃から飲みはじめた。
水を混ぜたモビプレップはスポーツドリンクのような味わいで飲みやすい。
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| モビプレップ |
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| 時間をはかってSTEP6までやりきった |
前日飲んだ下剤で通常の便はほぼ出るので、当日は仕上げすすぎのような感じである。
自宅で9回、移動中と病院で3回、計11回トイレに行って準備は万端。
いざ、大腸内視鏡検査
病院で、今出るようであれば最終的に便の状態を確認すると言われる。恥ずかしいが相手はプロだ。用を足して、紙で隠れないようにし、流さずに呼び出しボタンを押す。看護師さんがサッと見て「大丈夫そうですね」
噂のおしり部分が切れている半ズボン（紙の使い捨て）と、検査着に着替える。
検査着がロングワンピースタイプで丈長っ！と思ったが、これくらい長くないと待合室で尻が見えてしまうからか。
順番が来て、検査室の台の上に横たわる。
希望すれば麻酔もできるが、必ずしも痛いわけではないので、初めてだし様子を見ながら麻酔なしでやることになった。
「私の方にお尻を向けて横になってください」
優しそうな年配の看護師さん…と思ったら女医さんだった。ホッとする。ヌルヌルしたものを肛門に塗られ、いざ内視鏡イン。
寝ている私からも見える位置に内視鏡のモニターがあり、リアルタイムで自分の大腸内が見える。おお～。なかなかきれい、マイ大腸。ずっとモニターを見ていて退屈しない。
途中で仰向けになるよう指示され、補助の看護師さんが私のお腹をグイグイ押す。大腸はまっすぐではないので、カーブの部分を通過する時に痛くなるかも、というポスターが待合室に貼ってあったな。
痛いというか押される圧迫感で苦しい。でもこうしないともっと痛いのかもしれない。
なんとか耐えて、奥まで内視鏡が通った。
まずは全部入れて、その後で内視鏡を抜きながら気になる部分を撮影するらしい。赤くなっている部分もあり、これがポリープ？と不安になりながらモニターを観察。
「初めてなのに冷静ですね」と言われる。
内視鏡を全て抜き終わり、尻がヌルヌルのまま「お疲れさまでした」と更衣室に帰される。ウェットティッシュ等が更衣室に置いてあり、自分で拭いて着替えて終了。
大きな痛みもなく体調も問題なし。
結果発表
後日、診断結果を聞きに病院へ。
問題なしとのこと。あっそう…
大腸ガンでないにせよ、何かしら治療は必要かと覚悟していたので拍子抜けする。
いやいや、良かったよ！！
1分で話が終わった。
それより結果を聞きに行った時、駅から病院行きの送迎バスに乗った時の方が焦った。
いつもはバスに乗って5分程で病院に着くのに、その日に限っていつまでも着かない。
窓から見える風景も違う。どこだここは。
恐る恐る「すみません、このバスはどこに行くんでしょうか…？」と運転手さんに聞いてみると、別の病院行きのバスだった。同じ発着所から、全く別の病院行きの送迎バスが出ていたと判明。知らなかった〜。
病院に着いたらまたすぐ駅へ折り返すのでこのまま乗っていたらいいですよ、と言われそうさせてもらう。片道20分以上の距離を無駄に往復してしまった。
バスを降りて車体を見ると、全く別の病院の名前がデカデカと書いてあった。なんで間違えるかな。思い込みの恐ろしさよ。バスの時刻表の時間ギリギリに着いて、慌てて飛び乗ったせいだと思いたい。
何にせよちゃんと検査もできたし、いい経験だった。
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