ダンジョン飯おもしろいな~。
冒険ファンタジー+架空のグルメという組み合わせが面白い。
あらすじ
主人公ライオス率いる冒険者一行が地下の迷宮を探索中、ライオスの妹ファリンがレッドドラゴンに食べられてしまう。
必死に放ったファリンの脱出魔法で一行は地上へ飛ばされ助かるが、ドラゴンに食べられた彼女だけは取り残されたまま。
迷宮内は不思議な力が作用していて、死んでも復活することはできるが、状態による。
一刻も早く助けないとファリンが消化されてしまう!
再び探索するには街へ戻って食糧を用意することが不可欠だが、時間短縮のため迷宮内の魔物を倒して食べながら進むことを思い付くライオス。
魔物食を研究するドワーフのセンシを新たな仲間に加え、冒険と迷宮グルメの旅が始まる!
ライオスの食い意地
一刻も早く妹を救出するためにやむを得ず…ということになっているが、魔物を食べてみることに前向きで興味津々なライオス。むしろ「チャンス!」と思っていそう。
嫌がる仲間を説き伏せて、様々な魔物を積極的に美味しく頂く。
記念すべき1食目は歩き茸。
文字通り歩くキノコの魔物で、見た目的にもエリンギのよう。初めて魔物を食べるのにちょうどいいハードルの低さ。
一緒に水炊きにした大サソリもカニのようで美味しそうである。
特に好きなのは「動く鎧」を食べてみたがるエピソード。
…鎧だよ!?金属でしょ!?好奇心と探求心がすごい。
また、それに応えてくれるセンシもすごい。
戦いの末に判明した、中身がないのに動く鎧の正体は貝のような軟体生物だった。鎧の内部で多数の個体が連結して、鎧を動かしていたのだった。
それを蒸したり焼いたりフルコースで…まるで牡蠣!美味しく食べられてよかった。
魔物食研究家・料理人のセンシ
この迷宮グルメ旅に欠かせないもう一人の主役、ドワーフのセンシ。
迷宮内の自給自足生活のプロ。
もちろん狩りもするが、ゴーレムの背中に野菜を植える話が大好き!
ほぼ土でできた魔法生物のゴーレムを、全自動の畑に見立てる発想がいい。便利~。
あっという間にゴーレムを倒して野菜を収穫し、またその背中を耕してゴーレムの核を戻す手際のよさ、かっこいい。
関係ないが個人的に、屋上緑化とかソーラーシステムとか、昆布を食べてしまう困ったウニにくず野菜をあげたらモリモリ食べて、ウニも育つし昆布も助かるしくず野菜も処理できて一石三鳥みたいな話にワクワクするタチなのでグッと来た。
食材である魔物を倒したり手に入れる様子が面白い。
マンドレイクをマルシルが教科書通りの手順で抜こうとするが、結局叫び声で精神をやられる話も大好き。錯乱しているせいで、強がって言えなかった正直な気持ちをヤバい顔で吐露するマルシル。その様子に笑ってしまうが、マルシルのいい子さ、彼女の気持ちを受け止める仲間の優しさにキュンとした。
狂乱の魔術師
小さな村の地下にある迷宮は、一千年前に滅びた黄金の国の成れの果てだった。
狂乱の魔術師により、人々は亡霊と化し未だに地下に囚われている。
「魔術師を倒したものには我が国の全てを与えよう」
かつての王の遺言で、迷宮は冒険者たちで賑わうことになるのだった。
絵の中の食べ物目当てで、あえて「生ける絵画」の中に入ったために魔術師と出会ってしまうライオス。
復活したものの、魔術師に操られるファリン。
ただ料理したり食べるだけの話ではなく(もちろんそこがとても面白いのだが)、冒険ファンタジー物語としての展開もとても面白い。
続きが楽しみ。
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