アニメ怪獣8号感想

2024年6月16日日曜日

感想文

t f B! P L

夢に破れたアラサーが「俺、もう一度試験受けてみるよ!」と言う話

怪獣が日常的に出没し、街を襲う世界。
主人公・日比野カフカは、防衛隊に入って怪獣を倒すことを子供の頃から夢見る。
幼なじみのミナと同じ夢を誓うが、入隊試験に受からず別の仕事に就いているカフカ。

派手に大怪獣をやっつける防衛隊のミナ達に対し、カフカの仕事はその後、怪獣の遺体を片づける清掃員であった。
この設定、すごく好き。
ヒーローはかっこよく敵を倒すだけだが、その後始末は誰がどうやっているのか描いた話は少ない気がする。
怪獣の体液でベッタベタになったビルを清掃したり、臭い内臓の始末をしたり、ハードな汚れ仕事だが誰かがやらなければならない、大事な仕事だ。
防衛隊員にはなれなかったが、それを支える地道な仕事を選んだカフカ。
夢破れても、人は生活のために働かなければならない。大人のリアルさがある。
しかし夢をあきらめた寂しさは、常に彼に付きまとっていた。

そんなカフカの職場に、防衛隊志望の市川レノがバイトで入社してきた。
自分と同じ夢をすでにあきらめたカフカを見下していたレノだったが、今の仕事に誠実に向き合い、面倒見もよく、人のために体を張れるカフカの人柄に惹かれていく。

年齢制限のため入隊を断念していたカフカだったが、新たに年齢制限が引き上げられてギリギリ応募できることをレノから教えられ、再挑戦を決意する。胸熱!!
清掃員のまま活躍するという話でも面白いと思うが、まあそうなるか。

かくして10代20代が和気あいあいの明るい職場に飛び込む30代のカフカ。
いや~~、色々身につまされる。私だったらそんな職場無理だな。
怪獣退治という非日常な世界に、年齢とか仕事とか人間関係とか、大人がキュッと胸にくる要素が含まれていて面白い。

知識と経験を生かす30代

なんとか入隊できたものの、実戦成績はほぼ無力なカフカ。
しかし前職で得た怪獣の知識を活かして、仲間に有効なアドバイスをしたりサポート役に回る。
他の若者たちのように自分が活躍できないことを悩むより、すぐ後方支援に切り替えられる柔軟な姿勢がかっこいい!大人だな~~。涙が出てくる。カフカ、すごくいい男だよ。
無敵のエリート・キコルも思わず頬を染める包容力。
初登場時のツンが強すぎたキコルだが、そのぶん後のデレがきいて可愛く思える。

とうとうみんなに正体バレ!第10話

保科副隊長と怪獣10号との勝負にハラハラ。
天才的な剣の使い手ながら、大怪獣相手にはそんなもの通じないと言われ続けてきた保科の過去話がせつない。そんな中で唯一保科の実力を認め、スカウトした亜白ミナ隊長。
そりゃ隊長のために命かけるよね~。無理を押して戦う保科の姿に涙。
ギリギリのところでミナ到着!互いを補い合うミナと保科の連携プレーが感動的。
保科とキコルの連携もよかった。

怪獣10号をなんとか倒したが、更にどうしようもない事態発生。
いやもうこれ無理でしょ…となったところで満を持して怪獣8号の出番!
じらし具合が実に良い。
他の隊員の活躍も見せなきゃいけないのはわかる、でもそろそろ8号の活躍が見たいな~、まだかまだかとソワソワ見ていたので「よっ!待ってました」感がすごい。

他の仲間のエピソードや、カフカとの関係性をしっかり描いた後で、10話にしてとうとう怪獣8号であることがみんなにバレる瞬間。ああ、ゾクゾクする。

既に8号の正体を知っていたレノとキコル、知らなかったが違和感を覚えていた保科、予想外の事態だがカフカとは誰よりも関係性の深いミナ。
それぞれの胸中を想像するとたまらない。一番いいところで次回へ続く。続きが楽しみ。

自己紹介

自分の写真
70年代生まれのアラフィフ女子。 インドア派。

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