氷が食べたくてたまらない!貧血による「氷食症」だった話

2024年9月16日月曜日

健康 病院

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まだ暑い日が続きそうだが、かき氷のシロップが店頭から消えてちょっと寂しい。
今年の夏はよくかき氷を作って食べた。
熱中症対策でシャーベット状のアイススラリーを飲むことが推奨されているが、氷を食べると本当に体が涼しくなる。
そんな時、季節を問わず氷をバリボリ食べていた頃のことを思い出す。
かき氷やアイスではなく、ただの氷を。

初めは口寂しい時にアメ代わりに氷をなめていた気がする。(氷ならゼロカロリーなので)
製氷皿で作る、四角い一口大の氷。
それがいつの間にか、なめるだけではなくバリボリ噛み砕くようになった。
飲み物に入っている氷はもちろん全部食べる。人の飲み終わったドリンクの氷ももらって食べた。無性に氷が食べたかった。

チップアイスディスペンサーに憧れる

普通の製氷皿の氷では大きいので、1cmサイズの小さい氷が作れる製氷皿も買ってみた。
それでも理想の氷とまではいかない。
ドリンクバーにある、自動製氷機の小さい氷が大きさ、柔らかさともちょうどよくて好きだった。
氷を作るスピードも追いつかないので、自動製氷機の購入も考えて検索してみたりした。
…中古でも20万円位する。うん、無理。
ちょうど冷蔵庫を買い替えるタイミングだったので、自動製氷機能付きのものにしてみた。(水をセットしておけば、自動でどんどん氷を作ってくれるタイプ)満足した。

冷凍庫から出したての氷では固すぎるので、コップいっぱいに氷を入れたものに水を入れて、少し置いて柔らかめになったものを好んで食べていた。
そして当然ながら、それだけ氷を食べていると体が冷える。
「早く夏になってほしい、そして思い切り氷を食べまくりたい!」
冬でも氷を食べ続け、寒さにガタガタ震えながら熱望した。

無性に氷が食べたい=貧血?

職場の冷凍庫にもマイ製氷皿を持ち込んで氷を作り、仕事中も氷をむさぼっていた。
「テレビでやってたけど、やたら氷が食べたいのって貧血が原因らしいよ」
ある日、同僚に言われてハッとした。
氷食症は強迫的に氷や凍らせたものを食べる異食症の一つである。その原因として最も多いのは鉄欠乏性貧血と考えられている。発症機序は十分解明されていないが、脳神経細胞内鉄含有酵素の鉄分不足が体温調節中枢障害を惹起し氷が体温調節障害による口腔内の熱感を緩和するという説や、末梢の感覚器である口腔粘膜や味蕾の変化に起因するとする説がある。思春期の女性、妊娠中や授乳期は鉄需要の増大から鉄分の不足を生じやすく、一時的に氷食症を含めた食行動パターンの変化が出現することが知られている。専門医療機関で鉄欠乏性貧血が疑われる場合は血液検査が行われ、鉄欠乏による氷食症と診断された場合、鉄剤による補充療法が行われる。氷食症はまれな症候ではないにもかかわらず 不明な部分が多い。

引用:氷食症に関する文献的考察 

たしかに私は健康診断の結果で貧血を指摘されていた。
とはいえ貧血そのもので特に困る自覚症状がなかったので、あまり気にせず放置していた。

今困ることといえば、氷の食べすぎで奥歯の状態が心配なこと、体が冷えること。
まあ普通じゃないよなあ、ということで貧血を改善することにした。
ドラッグストアで貧血に効きそうな鉄剤を選び、1年間飲み続けた。そして翌年の健康診断の結果は…
何も数値が変わってない!!
せっせと飲み続けた鉄剤が全く効果がなくて笑った。どういうことだよ。

子宮筋腫の発見が転機に

そんな時、婦人科の検診で子宮筋腫が見つかった。
子宮筋腫が原因で生理の出血量が増えて、それにより貧血になっていると診断される。
多少鉄分を摂ったところで、毎月大量出血しているのでザル状態だったのだ。
鉄分を入れては出し、入れては出しみたいな。
子宮筋腫の治療をしつつ、病院で鉄剤を処方してもらうことに。
(その時の子宮筋腫の話はこちら。)

婦人科とは別のかかりつけ医で鉄剤を出してもらい、しばらく飲み続けた。
なお鉄剤には副作用として、飲むと気持ち悪くなることがあるそう。
鉄剤の服用中は胸やけや吐き気、腹痛、便秘、軟便などの副作用がみられること があります。これらの副作用は、鉄剤から遊離した鉄イオンが消化管の粘膜を刺激することで起こります。

たしかに胸やけや吐き気を感じたが、ガマンできないほどではない。
逆に市販の鉄剤では全くそういう副作用はなかったので、さすが病院の鉄剤は違うな、効いてる感がある~!と思った。
鉄剤を飲み続けて数か月で数値が正常に戻った。

子宮筋腫の治療も終わり、貧血でなくなった今、氷を食べたい欲はいつの間にか消えていた。
なぜ鉄分が不足すると氷が食べたくなるのか、明確な理由は不明だそう。
人体の不思議。面白い体験だった。
ちゃんと栄養を取っているのに貧血と診断される場合は、別の病気を疑った方が良さそうだ。

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70年代生まれのアラフィフ女子。 インドア派。

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